Claude Desktop + MCPで完全なテックブログ構築:AIペアプログラミングの現実
Claude Desktop + MCPで完全なテックブログ構築:AIペアプログラミングの現実
🤔 正直な告白:数年間先延ばしにしたテックブログ
正直に言うと、テックブログを作ろうと思って既に数年が経っていました。開発中に出会った問題、見つけた解決策、学んだ新しい技術…後で自分にも有用で、他の開発者にも助けになるだろうと思っていたのです。
😅 なぜ続けて先延ばしにしたのか?
1. マークダウン記法の面倒さ
# タイトルはどう書くの?
## サブタイトルは#をいくつ?
- リストは-を使うの?*を使うの?
1. 番号付きリストは...
[リンク](url) 形式が何だったっけ?
毎回マークダウン文法を調べるのも面倒で、一貫性を保つのも簡単ではありませんでした。
2. 複雑な初期設定
# Jekyll設置?Ruby バージョン管理?
gem install jekyll bundler
bundle init
# どのテーマを使うの?
# _config.ymlはどう設定するの?
# CSSカスタマイズは?
ブログ一つ作るのに設定することが山ほどありました。記事一つ書く前に力尽きることが多かったです。
3. 継続的なアップデートと管理
- コメントシステムも追加すべき
- Google Analyticsも連動させなきゃ
- SEO最適化も...
- デザインが気に入らない
- レスポンシブ対応されているの?
一度作っても継続的に注意すべきことが多すぎました。
4. 完璧主義の罠
「基本的な記事をいくつか書いてから始めよう」
「デザインがもっときれいだったらいいのに...」
「機能が少し足りない気がする...」
結局「後でちゃんとやろう」で無限先延ばしモードに入っていました。
🚀 Claude Desktop + MCPの登場:ゲームチェンジャー
しかし、2024年後半からClaude Desktop + MCPサーバーという驚くべき組み合わせに出会いました。
🎯 「今度こそ違う」
既存のAIツールとは明らかに違いました:
既存のAIツール:
「コードを書いて」→ コピペ → 修正 → また質問
Claude Desktop + MCP:
「これを作りたい」→ 実際のファイル生成 → 即座適用 → リアルタイム改善 → 自動デプロイ
単純にコードスニペットを提供するのではなく、実際にプロジェクトを一緒に構築するパートナーのような感覚でした。
💡 「よし、今日やろう!」
2025年6月4日の朝、ついに決断しました。
「Claude Desktop + MCPでテックブログを一日で完全に作ってみよう!」
そして、本当に… 一日で完成させました。😱
- Jekyllセットアップからデプロイまで
- テック記事5本作成
- Google Analytics、AdSense連動
- プライバシーポリシーページ
- 完全レスポンシブデザイン
- ダーク/ライトモード対応
- 自動投稿ワークフロー
そして、これらを自分が一つ一つ検索して設定したのではなく、Claude Desktop + MCPとの自然な会話を通じて実現しました。
TL;DR:Claude Desktop + MCPサーバーを使用してJekyllベースの完全なテックブログを構築しました。マークダウンの面倒さ、設定の複雑さ、維持管理の負担…すべての障壁をAIペアプログラミングで解決。詳細なリアル体験を共有します。
🛠️ Claude Desktop + MCP環境構築
1. Claude Desktopインストールと設定
# Claude Desktopダウンロードと設置
# https://claude.ai/download からmacOS/Windows版ダウンロード
# インストール後ログイン
# Anthropicアカウントログイン必要
2. ローカルMCPサーバー構築
プロジェクト初期化:
mkdir blog-mcp-server
cd blog-mcp-server
npm init -y
npm install @anthropic-ai/mcp-sdk
MCPサーバー実装(mcp-server.js):
import { Server } from '@anthropic-ai/mcp-sdk/server/index.js';
import { StdioServerTransport } from '@anthropic-ai/mcp-sdk/server/stdio.js';
import { CallToolRequestSchema, ListToolsRequestSchema } from '@anthropic-ai/mcp-sdk/types.js';
import fs from 'fs/promises';
import path from 'path';
import { execSync } from 'child_process';
const server = new Server({
name: 'blog-automation-server',
version: '1.0.0',
});
// ブログ自動化ツール登録
server.setRequestHandler(ListToolsRequestSchema, async () => {
return {
tools: [
{
name: 'create_blog_post',
description: '新しいブログ投稿を作成',
inputSchema: {
type: 'object',
properties: {
title: { type: 'string' },
content: { type: 'string' },
categories: { type: 'array', items: { type: 'string' } },
tags: { type: 'array', items: { type: 'string' } }
}
}
},
{
name: 'auto_deploy',
description: 'Gitコミット及びGitHub Pagesデプロイ',
inputSchema: {
type: 'object',
properties: {
message: { type: 'string' }
}
}
}
]
};
});
Claude Desktop連結設定(~/.claude/config.json):
{
"mcp": {
"servers": {
"blog-automation": {
"command": "node",
"args": ["/Users/kevinpark/blog-mcp-server/mcp-server.js"],
"env": {
"BLOG_PATH": "/Users/kevinpark/Documents/projects/realcoding.github.io"
}
}
}
}
}
🎯 Claudeプロジェクト設定
1. 専用プロジェクト作成
Claude Desktopで「RealCoding Tech Blog」プロジェクトを作成しました。
プロジェクト設定:
名前:RealCoding Tech Blog Development
説明:Jekyllベースのテックブログ開発・コンテンツ管理専門AI
目的:ブログ投稿、サイト改善、自動化実装
2. カスタム指示設定
# 🔧 RealCoding Tech Blog AIアシスタント
## 核心役割
- Jekyllベースのテックブログフルスタック開発
- 専門的な技術コンテンツ作成
- UI/UX改善及び性能最適化
- 自動化ワークフロー構築
## ブログ情報
- **サイト**:RealCoding Tech Blog(realcoding.blog)
- **著者**:Kevin Park(kevinpark@okyc.kr)
- **GitHub**:realcoding2003
- **コンセプト**:実務開発経験と技術的洞察の共有
## 作業モード
### Planモード(デフォルト)
- 要求事項分析と戦略樹立
- ファイル構造探索と現況把握
- ソリューション提示(95%以上の信頼度)
### Actモード(実行)
- 実際のファイル作成/修正
- MCPを通じた自動デプロイ
- リアルタイム結果確認
## 投稿ガイドライン
### 構造
1. **問題状況** - 具体的な問題記述
2. **解決過程** - 段階別解決方法
3. **コード例** - 実行可能なコード
4. **結果と検証** - 解決結果確認
5. **追加ティップス** - 関連ノウハウ共有
### スタイル
- タイトル:SEOフレンドリーで具体的
- トーン:専門的でありながら親しみやすく
- コード:コメントと説明を含む
- 画像:説明中心のスクリーンショット
## 技術環境
- **フレームワーク**:Jekyll + GitHub Pages
- **スタイリング**:CSS3 + JavaScript ES6+
- **テンプレート**:Liquid
- **シンタックスハイライト**:Prism.js
- **分析**:Google Analytics + AdSense
## 品質基準
- ✅ レスポンシブデザイン(Mobile First)
- ✅ ウェブアクセシビリティ(WCAG 2.1 AA)
- ✅ SEO最適化(メタタグ、構造化データ)
- ✅ 性能最適化(Core Web Vitals)
- ✅ ブラウザ互換性(ES6+対応ブラウザ)
## 自動化ワークフロー
1. **コンテンツ生成**:Artifactでドラフト作成
2. **ローカル生成**:MCPで.mdファイル作成
3. **自動デプロイ**:Gitコミット+プッシュ自動化
4. **結果確認**:GitHub Pagesビルド状況確認
3. ナレッジベース設定
プロジェクトに以下のファイルをアップロードしました:
核心設定ファイル:
_config.yml
- Jekyll設定assets/css/main.css
- 現在のスタイルシート_layouts/default.html
- デフォルトレイアウトpackage.json
- プロジェクト依存性
参考文書:
- Jekyll公式文書(PDF)
- GitHub Pagesデプロイガイド
- Liquidテンプレート文法ガイド
- 既存投稿サンプル(作成スタイル参考)
🎨 プロンプトベーススキンカスタマイズ
1. スキン修正ワークフロー
段階別アプローチ:
ユーザー:「ヘッダーデザインをもっとモダンにして」
↓
AI:Planモードで現在スタイル分析
↓
AI:改善案提示(色、タイポグラフィ、レイアウト)
↓
ユーザー:「Act」命令
↓
AI:CSS修正 + リアルタイム適用
実際の会話例:
👤 ユーザー:現在のブログヘッダーが質素すぎる。もっと専門的で
モダンな感じに変更できる?
🤖 Claude:現在のヘッダースタイルを分析します。
[Planモード分析結果]
- 現在:シンプルなテキストロゴ + 基本ナビゲーション
- 問題点:視覚的インパクト不足、ブランディング要素の欠如
- 改善案:
1. グラデーション背景 + グラスモーフィズム効果
2. ロゴタイポグラフィー強化
3. ナビゲーションホバーアニメーション
4. ダークモード対応強化
信頼度:98%
👤 ユーザー:いいね!Act
🤖 Claude:ヘッダースタイルを更新します。
2. スタイルコンポーネントシステム
CSS変数活用:
:root {
/* カラーシステム */
--primary-gradient: linear-gradient(135deg, #667eea 0%, #764ba2 100%);
--glass-bg: rgba(255, 255, 255, 0.1);
--glass-border: rgba(255, 255, 255, 0.2);
/* タイポグラフィー */
--heading-font: 'Inter', -apple-system, sans-serif;
--mono-font: 'JetBrains Mono', 'Fira Code', monospace;
/* スペーシング */
--header-height: 80px;
--container-width: 1200px;
}
/* モダンヘッダー */
.site-header {
background: var(--primary-gradient);
backdrop-filter: blur(20px);
-webkit-backdrop-filter: blur(20px);
border-bottom: 1px solid var(--glass-border);
position: sticky;
top: 0;
z-index: 100;
}
.site-logo {
font-family: var(--heading-font);
font-weight: 800;
font-size: 1.5rem;
background: linear-gradient(45deg, #fff, #f0f0f0);
-webkit-background-clip: text;
-webkit-text-fill-color: transparent;
text-shadow: 0 2px 10px rgba(0,0,0,0.3);
}
🚀 自動化ブログ投稿システム
1. Artifactベースコンテンツ生成
プロンプト例:
👤 ユーザー:「Docker Composeで開発環境構築」をテーマに
実務経験ベースでテック記事を書いて
🤖 Claude:Docker Composeで開発環境を構築する記事を作成します。
[Artifact作成]
- タイトル:「Docker Composeで効率的な開発環境構築:実務適用ガイド」
- カテゴリー:[Docker, DevOps, 開発環境]
- タグ:[docker-compose, コンテナ化, 開発, ワークフロー]
- 内容:7000字詳細ガイド
- コード例:12個の実行可能例題
生成されたArtifact構造:
---
layout: post
title: "Docker Composeで効率的な開発環境構築:実務適用ガイド"
date: 2025-06-04 15:30:00 +0900
categories: [Docker, DevOps, 開発環境]
tags: [docker-compose, コンテナ化, 開発, ワークフロー]
author: Kevin Park
excerpt: "実務経験を基にしたDocker Composeで開発環境を構築する包括的なガイド。"
---
# Docker Composeで効率的な開発環境構築
## 🤔 なぜDocker Composeなのか?
開発中にこんな経験はありませんか?
「私のマシンでは動くのに?」
「MySQLバージョンが違って動かない」
「Node.jsバージョンをダウングレードしなければならない?」
... [詳細内容]
2. Actコマンドによる自動デプロイ
自動化コマンド:
👤 ユーザー:Act - 上の記事をブログに発行して
🤖 Claude:記事をブログに発行します。
[MCPツール実行]
1. ✅ create_blog_post実行
- ファイル名:2025-06-04-docker-compose-dev-environment.md
- パス:_posts/
- 内容:Artifact内容適用
2. ✅ Git自動デプロイ実行
- git add _posts/2025-06-04-docker-compose-dev-environment.md
- git commit -m "feat: Docker Compose開発環境ガイド記事追加"
- git push origin main
3. ✅ GitHub Pagesビルド確認
- ビルド状態:成功
- デプロイ時間:約2分
- アクセスURL:https://realcoding.blog/docker/devops/2025/06/04/docker-compose-dev-environment/
完了!新しい記事が正常に発行されました。🎉
3. インテリジェントメタデータ生成
自動生成要素:
# SEO最適化
title: "Docker Composeで効率的な開発環境構築:実務適用ガイド"
description: "Docker Composeを利用してチーム開発環境統一とデプロイ自動化を実現する実務ガイド"
keywords: [docker, compose, 開発環境, devops, コンテナ]
# 自動カテゴリー分類
categories: [Docker, DevOps, 開発環境]
tags: [docker-compose, コンテナ化, 開発, ワークフロー, 自動化]
# メタ情報
reading_time: "15分"
word_count: 7234
code_examples: 12
difficulty: "中級"
# ソーシャルメディア
og_title: "完全Docker Compose開発環境ガイド"
og_description: "実務ですぐ適用できるDocker Compose活用法"
og_image: "/assets/images/docker-compose-guide-thumbnail.png"
💡 実際の使用事例
事例1:緊急技術問題投稿
状況:明け方に発生したRedisメモリ問題解決
👤 ユーザー:Redisメモリ不足でサービス障害が発生しました。
解決過程を記事にまとめてください
🤖 Claude:緊急技術問題解決記事を作成します。
[5分後]
✅「Redisメモリ不足インシデント対応:午前3時のサーバー救急室」記事完成
✅ リアルタイムモニタリング設定ガイド含む
✅ 予防策とアラーム設定方法追加
✅ 自動デプロイ完了
👤 ユーザー:完璧!これでチームメンバーと共有できる。
事例2:シリーズ記事企画
👤 ユーザー:「実務Git ワークフロー」シリーズを5部構成で企画したい
🤖 Claude:Git ワークフローシリーズを企画します。
[企画案]
第1部:「Git Flow vs GitHub Flow:チームに適した戦略選択」
第2部:「コードレビュー文化構築:PRテンプレートから自動化まで」
第3部:「Git Hooksで品質管理自動化」
第4部:「大容量ファイルとバイナリ管理:Git LFS実務ガイド」
第5部:「Git トラブルシューティング:よくある問題と解決法」
各部予想分量:5000-7000字
発行周期:週間(毎週火曜日)
第1回発行:2025年6月10日
👤 ユーザー:いいね!第1部から順番に書いて
🤖 Claude:第1部を作成します...
🎯 プロジェクト設定の核心価値
1. 一貫した品質
以前(プロジェクト設定前):
- 毎回異なるスタイルの記事
- メタデータ欠落
- 不規則なカテゴリーシステム
以後(プロジェクト設定後):
- 統一された投稿形式
- 完璧なSEO最適化
- 体系的な情報構造
2. 革命的な作業速度
既存投稿プロセス:
アイデア → ドラフト作成 → マークダウン変換 → 画像処理 →
メタデータ作成 → ファイル生成 → Gitコミット → デプロイ確認
(所要時間:2-3時間)
AI自動化プロセス:
アイデア → 「Act」コマンド → 完成
(所要時間:5-10分)
3. 創意性に集中
これからは「何を書くか?」に集中できて、「どう書くか?」に悩む必要がありません:
- マークダウン文法の心配 ❌
- メタデータ設定 ❌
- ファイル名規則 ❌
- Gitコマンド ❌
代わりに:
- 読者に有用なコンテンツ ✅
- 実務経験共有 ✅
- 技術的洞察 ✅
- コミュニティー貢献 ✅
🚧 制限事項と今後の改善方向
現在の制限事項
- 画像自動化不足:自動スクリーンショット、ダイアグラム生成サポートなし
- SEO分析不足:キーワード競争度、検索量分析機能なし
- 性能モニタリング:ページロード速度、Core Web Vitals自動チェック機能なし
改善計画
フェーズ1:画像自動化
// 計画中の機能
const imageAutomation = {
screenshots: "Puppeteerベース自動スクリーンショット",
diagrams: "Mermaid、PlantUML自動生成",
thumbnails: "AIベース自動サムネイル生成"
};
フェーズ2:SEOインテリジェンス
const seoFeatures = {
keywordResearch: "Google Keyword Planner API連動",
competitorAnalysis: "上位ランキング記事分析",
contentOptimization: "可読性、キーワード密度最適化"
};
フェーズ3:分析自動化
const analyticsAutomation = {
performanceMonitoring: "Lighthouse CI連動",
userEngagement: "Google Analytics自動レポート",
contentPerformance: "人気記事ベース推奨トピック"
};
🎉 結論:AI時代のブログ記録
Claude Desktop + MCPを活用したテックブログ構築は単純なツール使用を超えたパラダイムシフトです。
核心洞察
- AIは創造のパートナー:単純自動化ではなく創造的協業
- 進入障壁完全撤廃:技術的複雑さなしに即座開始可能
- 品質レベリング:誰でも専門レベルの結果物達成可能
- 持続可能なコンテンツ生産:燃え尽きることなく一貫した投稿
開発者へのメッセージ
💡 「後でブログしよう」はもう先延ばしにしないでください。
Claude Desktop + MCPがあれば、今すぐ始められます。
🚀 重要なのは技術ではなく、あなたの経験と洞察です。
技術的な部分はAIに任せて、創意性に集中してください。
🎯 未来の開発者は「コードを書く人」ではなく
「問題を定義し解決する人」です。
📝 あなたの開発ジャーニーを記録し共有してください。
その経験は誰かにとって大きな助けとなるでしょう。
数年間「いつか…」先延ばしにしてきたテックブログ。 今は「今すぐ!」始めることができます。🚀
Claude Desktop + MCPで、あなたの開発経験と知識が価値あるコンテンツに簡単に変わります。
📖 参考資料
- Claude Desktop:公式ダウンロード
- MCP SDK:Anthropic MCP文書
- Jekyllガイド:Jekyll公式文書
- GitHub Pages:Pagesドキュメンテーション
- プロジェクトコード:GitHubリポジトリ
💬 質問や経験を自由に共有してください!
Claude Desktop + MCPで開発した経験や質問がありましたら、いつでもコメントに残してください。AI時代の開発文化を一緒に作っていきましょう!🤝
📧 連絡先:kevinpark@okyc.kr
🐙 GitHub:realcoding2003
💼 LinkedIn:realcoding