最近、隣の会議室から聞こえてくる声...

隣の会議室から聞こえてくる声

最近、会社で仕事をしていると、隣の会議室からこんな声が聞こえてきます。

「ChatGPTにこうやって頼んだら、こういう結果が出てきたんだけど…」

「あ、Claudeがこれをこう作ったんだ…」

「これGeminiに入れてみた?ちょっと違う結果が出るんだよね」

最初は開発チームからだけ聞こえていた話ですが、最近は企画チーム、マーケティングチーム、さらには経営管理チームからもこういった会話が聞こえてきます。本当によく耳にするようになりました。

変わったのはツールではなく、態度

興味深いのは、人々の態度の変化です。

1〜2年前は「AI使ってます」と言うと、反応は二つでした。「おー、すごい!」か「それ信頼できるの?」。何か特別なことをしている感覚がありました。

でも今は違います。AIを使うのが当たり前の雰囲気になっています。使わない人に「なんで使わないの?」という視線が生まれ始めています。昔の「まだ手動でやってるの?」と同じですね。

会議で「これAIで下書き作ってみたんですが」と言うのが自然になりました。以前は少し「ズルくない?」という微妙な空気がありましたが、今は「効率的だね」程度の反応です。

実際に何が変わったか

業務フローが実際に変わっています。

企画書の下書きをAIで作り、人が修正する。レポートのデータ分析をAIに任せ、インサイトは人が導き出す。コードレビューにAIの意見も一緒に参考にする。

「AIが作った成果物」が会議テーブルに上がることが日常になったのです。

面白いのは、みんなAIをまるでチームメンバーのように呼ぶことです。「Claudeに聞いたらこうしろって」みたいな感じで。まるで隣の席の同僚に聞いたかのように自然に話しています。

まだぎこちない部分

もちろん、すべてがスムーズというわけではありません。

「AIがこう言ったから、これが正しい」と言う人もいます。AIの結果を検証せずにそのまま信じてしまうのは、少し危険です。

逆に、AIが作った成果物かどうかを一々問う雰囲気もたまにあります。「これ自分で書いたの?AIが書いたの?」のような。正直、それがなぜ重要なのか分かりません。成果物が良ければそれでいいのではないでしょうか。

皮肉なことに、AIを一番うまく活用している人は、結局その分野を一番よく知っている人です。AIはツールであって代替ではありません。詳しい人がAIを使うと結果が全然違います。

これからがもっと楽しみ

隣の会議室から聞こえる声が「AIにやらせたら」から「AIと一緒にやったら」に変わってきているのを感じます。微妙な違いですが、かなり意味のある変化ではないでしょうか。

指示することと一緒にすること。ツールとして使うことと協業すること。この境界がどんどん曖昧になっています。

来年頃には「AI使わずにどうやって仕事してたの?」という言葉が出るかもしれません。今「インターネットなしでどうやって仕事してたの?」と言うように。