OpenClawのセットアップ記事を書いた翌日、ClaudeがComputer Useを発表した話

Claude Computer Use

昨日、Mac miniだけでAIパーソナルアシスタントを作ったという記事を投稿しました。OpenClawのセットアップガイドです。なかなか苦労して書いた記事でした。

寝て起きたら、世界が変わっていました。

タイミングが怖すぎる

3月24日:OpenClawセットアップ記事を投稿。 3月25日:AnthropicがClaude Computer Useを発表。

たった1日の差です。本当にちょうど1日。

さらに鳥肌が立つのは、その前後のタイムラインです。

2月にOpenAIがOpenClawを買収しました。正確には、OpenClawの開発者Peter Steinberger氏を採用したのです。OpenClawはGitHubスター19万6千個、週間アクティブユーザー200万人。今最もホットなオープンソースAIエージェントでした。

そしてちょうど1ヶ月後、Anthropicが同じ領域の機能をリリースしたのです。

偶然…にしては出来すぎていませんか。

OpenAIのOpenClaw買収を見て、Anthropicが「うちにもあります」と素早く対応したのか。それとも元々準備していたものがたまたまタイミングが重なったのか。いずれにしても、昨日書いた私のセットアップ記事が1日で「旧世代のやり方」になりかけたわけです。

Claude Computer Useとは

簡単に言うと、Claudeがパソコンの画面を見て、マウスとキーボードを直接操作する機能です。

OpenClawはAPIを通じて作業を処理する仕組みです。メールの読み取り、カレンダー登録、Telegram報告、すべてAPIで行います。画面を見る必要はありません。

Computer Useは違います。本当に人間のように画面を見てクリックします。

主な機能はこちらです。

  • スクリーンショット取得:画面に何が表示されているかを確認
  • マウス操作:クリック、ドラッグ、カーソル移動
  • キーボード入力:タイピング、ショートカットキー
  • デスクトップ自動化:あらゆるアプリケーションの操作が可能

KakaoTalkでメッセージを送信するデモ映像も見ました。KakaoTalkにはAPIがないので、OpenClawでは絶対にできません。Computer Useは画面上でKakaoTalkアプリを開いてメッセージを入力するのです。これは衝撃的でした。

現在の状況はこうです。

  • ベータ/リサーチプレビュー段階
  • macOSのみ対応(Windows、Linuxは未対応)
  • Claude ProまたはMaxサブスクリプション限定
  • まだ遅く、エラーも少なくない

完成形ではありません。遅くてエラーも多いそうです。しかし、この機能が登場したこと自体が方向性を示しています。

OpenClaw vs Claude Computer Use

昨日まではOpenClawがAIパーソナルアシスタントの唯一の選択肢のように思えていました。それが1日で競合が現れたのです。

両者の違いを整理するとこうなります。

OpenClaw

  • オープンソース(GitHubスター19.6万)
  • Windows、macOS、Linux全対応
  • モデル非依存(Claude、GPT、ローカルモデル対応)
  • 24時間バックグラウンドデーモンとして稼働
  • APIベースのため画面操作は不可
  • コミュニティベースの拡張

Claude Computer Use

  • Anthropicファーストパーティ機能
  • macOSのみ(現時点)
  • Claudeモデル専用
  • セッションベースの実行
  • 画面を見てマウス・キーボードを直接操作
  • 許可リクエスト型の安全設計

面白いのは、どちらもまだ完成形ではないということです。

OpenClawはAPIベースなので画面操作ができません。Computer Useは画面操作はできますがまだ遅くて不安定です。どちらも「完璧なパーソナルアシスタント」には至っていません。

しかし方向性は同じです。AIがパソコン上で作業を代行するということ。アプローチが違うだけです。

2026年はAIパーソナルアシスタント戦争の年

今回の一件を見て確信しました。2026年はAIパーソナルアシスタント戦争の年になります。

OpenAIがOpenClawを買収したこと自体がシグナルです。この領域に本気だという意味です。単なるチャットボットを超えて、ユーザーのパソコン上で直接作業するエージェントを作ろうとしているのです。

AnthropicもComputer Useを発表しました。追従ではなく、独自のアプローチで挑戦しています。画面を見て操作するというのは、OpenClawより一歩先を行っているとも言えます。

Googleも黙っているはずがありません。Gemini陣営からも似たような機能が出るでしょう。おそらく今年中に。

私の予想では、2026年中にOpenAI、Anthropic、Google全社が完全なパーソナルアシスタント機能をリリースするでしょう。

心配なのは、GenspaceやSkyworkのような企業です。すでに類似のサービスを懸命に開発していたところですが、大企業がこれほど速く参入してくると直撃です。

先日、AIが日常業務をどう変えているかについて書いたばかりですが、AIが日常に浸透する速度は、私の予想をはるかに超えています。

私はどうするか

まず、OpenClawの環境はそのまま維持します。昨日苦労してセットアップしたのに、すぐ捨てるわけにはいきません。それに、OpenClawはオープンソースなので自分のサーバーで自由に動かせます。これは大きな利点です。

Computer Useもすぐに試してみる予定です。Proサブスクリプション中なので、すぐ使えるはずです。使ってみたら比較レビューを投稿します。

もしかすると両方使うことになるかもしれません。OpenClawは24時間バックグラウンドでバッチ処理を回して、Computer Useは画面操作が必要な時に使う。役割分担ができそうです。


昨日セットアップ記事を書きながら「これが未来だ」と思いました。1日で、その未来がまた変わりました。

AI市場のスピードは本当に恐ろしいです。昨日の最新が今日の旧式になる世界。

Computer Useを試したら、また感想を書きます。